混合契約とは?

混合契約とは

混合契約とは、民法で定める典型的な契約の形である「典型契約」13種類のうち、いくつかを混合させている契約方法のことをいいます。

典型契約として定められている売買契約や賃貸契約などは古代ローマ時代より存在していたとされる大変人類の歴史において長く典型的な方法として使用をされてきました。

ですがここ近年ITなどそれまで全く想定されていなかった新しいビジネスの形が登場してきたことにより、従来までの法規では十分にその契約内容を管理できなくなってきています。

そのため新たに契約を結ぶときには、典型契約をもとにしつつ実情にあった方法で組み合わせなどをしながら新たにルール作りをしていく必要があります。

中でもIT系サービス業務で最も多く使用されているのが混合契約による契約方法です。

混合契約の具体的な事例

混合契約の中でも特に有名なのは、請負と委任を混合させた形の契約内容です。
これはソフトウエア開発業務委託契約などに見られるもので、実際に業務を行う場合には作業をするスタッフとクライアントの間で請負や賃貸借、贈与といったような契約を複合的に行っていきます。

混合契約による契約締結は、当事者や権利が複雑な構成となっており契約書の内容も長くなってしまうこともよくあります。
そのため当事者はきちんと内容を理解するとともに、違法な部分はないかしっかりとチェックをしていくことが必要になります。