クレジットカード会社導入例

ファンディング契約のために多くの手間と時間、コストがかかっていた

クレジットカード会社では、クレジットカードを持つ顧客へのケアだけでなく、クレジットカードを使ってもらえる加盟店へのサポートというのも大事な業務です。
その一環として、加盟店に債権譲渡などの条件を付ける代わりに資金を提供するという、ファンディング契約を結ぶという取り組みを行っています。
加盟店としては、大きなリスクを負うことなく資金を得られるので、事業を拡大しより販売数を増すことができますし、クレジットカード会社としてもそれによってカード利用額が増しますし、債権を引き受けられるわけですから、お互いにメリットがある契約となります。

その契約のためには、基本的な条項を記した基本契約と、加盟店ごとの詳細事項を記した詳細契約を結ぶ必要があります。
そのためには、書類を最低2通は作成し、送付、回収するという作業が必要となってきます。

この作業には、当然全ての行程で手間がかかりますし、契約締結までに郵送の時間を考えて最低2日はかかります。
しかも、印紙代がかかりますし、印刷費用などもありますので、かなりのコストが積み重なっていきます。

たった3通の送付で元を取れるコスト削減

こうした契約書サイクルを効率化するために、クラウドタイプの契約書管理システムを導入しました。
それによって、特にコスト面での効率化が図られています。
それぞれの加盟店との契約によって、印紙代だけでも4,200円程度、そして郵送料で500円はかかっていました。

それが全くなくなるわけですので、大きなコスト減となります。
具体的には月に3通の契約書を発行してやり取りするだけで、契約書管理システムを導入した分のコストを回収できるということになります。
しかも、こうした印紙代、郵送料以外にも、人件費もかかっているわけですから、全体で見るとかなりのコスト削減につながっていると考えることができます。

すべての流れをWEB上で解決できるようになっている

クレジットカード会社が行っているサービスは、ほとんどがWEB上で完結できるものとなっています。
実際、このファンディング契約についても申し込みなどがWEB上でできるものですが、契約だけは紙ベースで行うというちぐはぐな点がありました。

しかし、この契約書管理システムを導入することによって、すべての作業をオンライン上で済ませられるようになりますので、クレジットカード会社にとっても加盟店にとっても効率化というメリットが生み出されています。
紙ベースの契約書のやり取りでは数日かかるものが、1、2時間で完了するようになっていますので、無駄な待機時間もなくなりすべての作業の流れがスムーズになるという特徴も注目できます。