非典型契約とは?

非典型契約とは

契約非典型契約とは、民法で定められる典型契約13種類に当てはまらない契約のことをいいます。
典型契約は別名「有名契約」とも言われることもあり、契約内容をきちんと名称をつけて分類をすることができる契約といえます。

反対に非典型契約は明確な名称では分類できない契約と言われていますが、法律によって経済活動の多くが制限されている現代においては、その中には頻繁に使用されることもある契約内容もあります。

企業間取引において最も多く使用されている非典型契約の1つが「継続的給付契約(取引基本契約)」です。
これはメーカーと販売企業や、部品メーカーと組み立てメーカーのように、特定の製品を定期的に継続して取引をすることが予想される場合において、一つ一つの取引ではなく長期的に行うことを一体的に扱うことを定めたものです。

非典型契約の具体的な事例

民法やその他法規で明確に分類されていないという非典型契約ですが、実際にはかなり多くのビジネスの現場において使用されています。

というのも現代におけるビジネスの現場では、契約の内容も権利関係者も一対一で済むような単純なものはほとんどなく、複雑な権利関係によって構成されていることがほとんどであるためです。

またIT系企業でのサービスのように典型契約として想定されていたこととは全く異なる概念でのビジネスモデルも登場してきており、法整備が現実に追いついていないというのが現状となっています。

そのため非典型契約における契約書を作成する場合には、その契約当事者が現行法に違反する部分はないかを踏まえた上で、新しくルールを作っていくという高度な法的知識が求められています。