ファクタリング契約書

ファクタリングとは?


ファクタリングは、事業資金が必要な企業が資金調達を容易にすることができシステムです。
ファクタリングのシステムを理解しにくいと考えている人は非常に多いですが、日本では1970年代からファクタリング会社が存在し、急な現金を必要とする企業がそのシステムを活用しています。

わかりやすく説明すると、ある企業が持っている売掛金をファクタリング会社に売却することで、企業はファクタリング会社からすぐに現金を受け取ることができるというもの。
売掛金とは、企業が納品が完了して入金予定のあるお金のことで、その売掛金をファクタリング会社に売却すると、ファクタリング会社は先に企業にその分の現金を渡してくれます。
売掛金は当然ファクタリング会社に支払われ、双方が損することなくキャッシュフローできるという仕組みです。

ただ売掛金を売却するだけではファクタリング会社に収入は入りませんので、売掛金を売却する際に手数料が発生します。
この手数料がファクタリング会社の収入になるというわけです。

ファクタリング契約と契約書類について

ファクタリングを利用したい企業は、ファクタリング会社に連絡をして、売掛金の売却に関する相談をします。
売掛金の金額や、取引先のこと、またファクタリング会社から受け取りたい現金やその期日、売掛金が入金される予定日などもこのときにファクタリング会社に伝えます。

ファクタリング会社から申し込みを進められたら、ファクタリング契約書など必要な書類をそろえて提出し、審査に入ります。
審査対象は申し込みを行う企業はもちろんですが、売掛先である取引先企業も同様です。
審査が通ったら、手数料を差し引いた売掛金が申込企業に入金されます。
この時の審査については、申込企業よりも、取引先の企業に対する審査のほうが重要です。
売掛金の入金がなければファクタリング会社は損をしてしまうことになりますので、この点については入念に審査が行われます。

ファクタリングを利用するにあたり、売掛金を支払う取引先企業に知られたくないという場合は、そのように対応することも可能です。
しかし審査の段階で分かってしまうこともあるので、確実に知られないで契約したいという場合には、事前にファクタリング会社に相談してみましょう。

ファクタリング契約には、2社間契約と3社間契約があります。
2社間契約はファクタリング会社と申込企業の2社で締結する契約で、3社間契約の場合はそこに売掛金を支払う取引先企業が入ります。
ファクタリング会社はあくまでも債権の売買を行って現金を受け取るシステムですので、融資を受けるといった賃金業者とは性質が異なります。